1台の小型ルータ Cisco892Jで実機演習 VlanからOSPFまで(2) 必要な物の説明

前回の記事で1台のルータでも仮想的に4台にしてVlan、OSPFを学習できることをお伝えしました。今回は必要な物の説明をしていきます。

必要な物

必要な物の一覧は、以下の通りです。

  • Cisco 小型ルータ
    • 今回ご紹介するのはCisco892Jです。
  • パソコン
    • USBがついているもんでOK。デスクトップでもノートPCでも。
  • USBシリアル変換ケーブル と ロールオーバケーブル(コンソール用)
    • CiscoルータとPCをつないでCiscoルータに設定を入れるために必要。初期設定で必要。
  • ネットワークカード
    • USBタイプ。PCとルータをつないでネットワークのテストをするために必要
  • LANケーブル x 3本 (Cat5e以上)
  • (無くてもOK) USBキーメモリ
    • コンフィグコピー用なので小さいサイズのものでOK

Cisco 小型ルータ 

購入できるサイト

新品を購入すると高すぎるので中古を入手するといいでしょう。今回はCisco892Jを紹介します。型番は、CISCO892J-K9 です。

入手できるサイトとCisco892のリンクを載せておきます。

ヤフオク!

中古の定番。1番安くできると思います。私はヤフオクで購入して1台3,000円で購入しました。ネックは故障した時のやり取りでしょうか。慣れている方は、ヤフオク!がいいと思います。

楽天市場(cisco892Jの検索結果)

ヤフオクよりも少し高いですけど、扱っているのがお店なのでヤフオクに比べて質問とかしやすいと思います。

Amazon

このリンクを載せている時点ではあまりCisco892Jを取り扱ってませんでしたが、Amazonでも購入できます。

アイティープロダクト

こちらも中古販売をしておりましたので載せておきます。

NW工房

こちらも載せておきます。楽天市場にも出店しておりました。

Cisco892JのIOSのバージョン

私が利用していたIOSのバージョンは、15.4(3)M6aでした。

runsuru-01#show versionCisco IOS Software, C890 Software (C890-UNIVERSALK9-M), Version 15.4(3)M6a, RELEASE SOFTWARE (fc1)
Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport
Copyright (c) 1986-2016 by Cisco Systems, Inc.
Compiled Mon 26-Sep-16 10:18 by prod_rel_teamROM: System Bootstrap, Version 12.4(22r)YB5, RELEASE SOFTWARE (fc1)runsuru-01 uptime is 2 hours, 26 minutes
System returned to ROM by power-on
System image file is “flash:c890-universalk9-mz.154-3.M6a.bin”
Last reload type: Normal Reload
Last reload reason: power-on

購入が不安なら?気にせず質問してみましょう。

初めてルータを購入するのは不安ですよね。私も個人で購入するのは抵抗がありました。壊れてたらどうしようなど。

でも不安だったら購入する前に質問するのがいいと思います。例えば、

  • ルータのバージョンを教えてください。
  • もし私が紹介している15.4(3)M6aより古い場合
    • OSPFとVRFが動作しますか?
      • vrf:configure terminal → ip vrf test が投入できるかどうか
      • ospf : router ospf 1 が投入できるかどうか
    • バージョンをアップしていただくことは可能ですか?
  • 初期不良の場合の対応はどのようになっているのでしょうか。

あとは買うぞ!勉強するぞ!という気持ちの勢いも大切です(笑)

パソコン

OSは、WindowsでもMacでもOKです。

また、USBポートがついているパソコンだったら大丈夫です。基本的に今のパソコンだったらデスクトップ、ノートPC共にUSBポートが付いていると思います。このUSBポートに後で記載するコンソールケーブルとネットワークカードを挿して利用します。

※元々パソコンにネットワークポートが付いている場合は不要です。

USBシリアル変換ケーブル と ロールオーバケーブル(コンソール用)

パソコンとルータをつなげるためには、USB-シリアル変換ケーブルとロールオーバケーブルが必要になります。

【イメージ図】

USBシリアル変換ケーブル

下の画像の左側がUSB、右側がDB-9(オス)です。DB-9とは、ピンが9個あるものです。Dサブ9ピンという時もあります。

パソコンのUSBポートとロールオーバケーブルのDB-9と接続に利用します。

 

どれを購入したらいいの?

私のオススメは、以下の製品です。Amazonで買いました。Windows10、Mac(Mojave/Catalina)の私のパソコンで問題なく動作しています。

商品ページを見るとWindows 10/8.1/8/7/Vista/XP/2000、Mac OS X 10.6以降、Linux OSなどの幅広いシステムに対応しているようです。

ロールオーバケーブル

RJ45とDB-9のケーブルです。下の画像の左がRJ45コネクタ、右がDB-9(メス)です。
このケーブルをルータ(RJ45)とUSBシリアル変換ケーブル(DB-9)を接続に利用します。RJ45は、LANケーブルで利用されているので見たことがある方は多いでしょう。

安い製品でいいと思います。私は、Amazonで下記を選びました。問題なく利用できています。

ロールオーバーケーブル

ネットワークカード

私の手持ちの物は、古くて販売してなかったのですけど、調べたら下の製品が安かったです。Windows10、Macでも利用できるようです。
なお、パソコンにLANポートがある場合は、買わなくても大丈夫です。

LANケーブル x 3本 (Cat5e以上)

テストで使うためだけなので安い物で十分です。今回のテストでは3本必要です。

終わりに

以上が購入の解説でした。購入してまでやる必要があるのか?めんどくさいなーと思ってしまいます。でも、やはり実機でコマンドを叩いた方が時間はかかるかもしれないけど必ず覚えられると思います。ここは頑張ってチャレンジしてみませんか?

これから何回かに分けてセットアップを解説していきます。次回はルータに設定を投入するを説明します。

1台の小型ルータ Cisco892Jで実機演習 VlanからOSPFまで(2) 必要な物の説明 への2件のコメント

  1. ピンバック : 1台の小型ルータ Cisco892Jで実機演習 VlanからOSPFまで(1) はじめに – ランスルネット

  2. ピンバック : 1台の小型ルータ Cisco892Jで実機演習 VlanからOSPFまで(3)初期設定 コンフィグ入れてケーブル繋ぐまで – ランスルネット

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