ネットワークはIPアドレスで通信をしている 基礎からのネットワーク②
もしかすると、IPアドレスという名前だけでも聞いたことがあるかもしれません。ネットワークの通信は、「IPアドレスを使っている」ということです。あなたが何気なくパソコンやスマホを使ってインターネットをしているときにもIPアドレスを使っています。でも、ネットワーク通信をするときにIPアドレスなんて意識していないですよね?
みなさんの身近なところで、どんなときに利用しているのか?など実際の例を使ってお伝えします。
今回は「ネットワーク通信は、IPアドレスを使っているんだ」ということをイメージできるようになればOKです。イメージすることが大切です。
今回はパソコンを使って少し調べたりします。実機を使って見た方が楽しいですし覚えやすいですからね。
では、さっそくいきましょう。
Contents
あなたはいつもIPアドレスを利用している
まずネットワークの通信をイメージしてみましょう。あなたは、Yahooニュースをみることを想像してみてください。
パソコンからYahooニュースをみる。スマホからも見ることができます。Yahooニュースの記事は、離れた場所にあるコンピュータにあります。さて、どうやって遠く離れたYahooニュースのコンピュータを特定することができるのでしょうか?
それはIPアドレスがあるからです。IPアドレスは、住所のようなものです。普段の生活でも住所があるおかげで荷物を届けることができますよね?ネットワークの世界ではIPアドレスがあるおかげで、相手を特定して通信することができるのです。
Yahooニュースを見たり、LINEをすることが出来ます。これもIPアドレスがあるおかげです。
でもIPアドレスはどこにあるの?
やはり実際に見た方がイメージが湧きやすいのでは、IPアドレスが使われているところをパソコンで見て見ましょう。まずYahooにアクセスして見てください。
あなたのブラウザの上にあるURLは、www.yahoo.co.jpとなっていますよね。
この時もIPアドレスを使って通信しています。なお、www.yahoo.co.jpは、ドメインネームという名前でIPアドレスではありません。
ではIPアドレスはどこにあるでしょう?
このドメインネームに対応したIPアドレスがあるんです。www.yahoo.co.jpだったらこのIPアドレス、runsurunet.comだったらこのIPアドレスというのが決まっているんです。ドメインネームとIPアドレスの対応を見ているのがDNSというシステムです。
DNS(Domain Name System):ドメインネーム↔︎IPアドレスを管理
DNSは、ドメインネームとIPアドレスを紐づけてくれる便利なシステムです。
yahoo.co.jpのIPアドレスはこれ、youtube.comのIPアドレスはこれだよ、と毎回教えてくれます。あなたがインターネットをしているときに毎回教えてくれるんです。このドメインネームからIPアドレスを教えてくれることを「名前解決」と言います。
イメージはこのような感じです。
なぜ便利かというと、IPアドレスは私たち人間にとってはただの数字なので覚えにくいんです。でも、yahoo.co.jpとか名前でしたら覚えやすいすよね。このためにDNSがあるんです。
これでもアクセスができる
IPアドレスさえ分かれば、yahooのサイトを見る場合、これでもアクセスできます。
yahooが開きましたよね。「ネットワークはIPアドレスで通信をしている」からですね。名前はなくてもIPアドレスだって開けます。
相手のIPアドレスをどうやって見るの?
相手のIPアドレスを調べる方法の一つは、pingをすることです。pingは、通信の異常を調べるのに利用するものですけど、IPアドレスがわかったりします。さっそくやってみましょう。
Windowsの場合
Windows8.1の画面です。デスクトップの左下のところにマウスを当てて右クリックをしてコマンドプロンプトを開きます。
「ping www.yahoo.co.jp」を実行します。183.79.248.124からの応答の数字がyahooのIPアドレスです。
Macの場合
ターミナルを開きます。
「ping www.yahoo.co.jp」を実行します。xxx.xxx.xxx.xxxからの応答にあるxxxの数字がyahooのIPアドレスです。
ちなみにwww.yahoo.co.jpのIPアドレスは、1つではなく複数あるようです。ですのでpingをするごとにIPアドレスが変わります。
自分のIPアドレスをどうやって見るの?
次に自分のIPアドレスをみてみましょう。これは、このサイトを見るのが一番です。
「あなたのIPアドレス(IPv4)」の欄がありますよね。これがあなたのIPアドレスです。このIPアドレスを使って通信しているのです。
補足
あれ、自分のパソコンのIPアドレスは、確認君と違うんじゃない?と思った方がいるかもしれません。
少しそのことについて話します。まずは、自分のパソコンのIPアドレスを見てみましょう。
Windowsだったらコマンドプロンプトで「ipconfig」と入力します。
Macだったらコマンドプロンプトで「ifconfig」と入力します。
【Mac ifconfigの画面】
私の場合は、確認君のIPアドレスと異なります。
詳しくはまた別の機会にお話しします。今回はこんなのがあるんだな程度でご覧ください。確認君で見えるのはグローバルIPアドレスです。インターネットで利用できるIPアドレスです。自分のパソコンで見られるのは、プライベートIPアドレスです。これは、自宅の中だけしか利用することができないIPアドレスです。なんでそうなっているの?というのは別の機会で。
まとめ
ネットワークの通信は、「IPアドレスを使っている」ということをお伝えしました。本日は以下の3点を覚えていただければと思います。
- IPアドレスを使ってネットワーク通信をしている
- IPアドレスは、相手を特定するもの。普段の生活では住所のようなもの
- ドメインネーム(名前)とIPアドレスの対応をしているのがDNS
次回はネットワークはどれだけ大きいの?ということをお伝えします!
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