デフォルトゲートウェイを理解する 基礎からのネットワーク⑤

今回はデフォルトゲートウェイをお伝えします。

デフォルトゲートウェイって言葉を聞いたことありますか?もしかするとパソコンのIPアドレスの設定のところで見たことがあるかもしれません。デフォルトゲートウェイは、パソコンやスマホがインターネットで通信する場合には必要です。

デフォルトゲートウェイを理解できるようになると、ネットワーク通信の動作がわかるようになってきます。動作を覚えてくると楽しくなってきますよね。皆さんにもパソコンを使ってデフォルトゲートウェイを確認できるように説明していきます。

デフォルトの意味は、動作の条件。ゲートウェイは、主にルータのことです。

そしてデフォルトゲートウェイは、「通信したい相手のIPアドレスのルートがわからなければ、ルータに投げておけ」ということです。ルートがわからなければ(動作の条件)、ゲートウェイ(ルータ)に投げておけということです。

学校生活で考えると、困ったことがあったら、まずは担任の先生に相談しておくと同じです。デフォルトゲートウェイに意味がわかるとこのたとえも「なるほど」と思えるはずです(笑)

 

デフォルトゲートウェイの設定はどこで見れる?

Windowsの場合

コマンドプロンプトから見ることができます。

デスクトップ画面を右クリックしてコマンドプロンプトをクリックします。

 

ipconfig」と書いて{Enter}キーを押します。デフォルトゲートェイの項目です。ルータのIPアドレスが表記されています。

c:¥ > ipconifg

Windows IP 構成 Wireless LAN adapter Wi-Fi:

リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fe80::5536:8655:2cfe:18b7%4
IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 192.168.11.8
サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.0
デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: 192.168.11.1

Macの場合

システム環境設定 > ネットワーク の順番に開きます。

緑色になっているネットワークカードを選択して詳細をクリックします。
私の場合は、Wi-Fiが有効になっているネットワークカードです。

 

TCP/IPをクリックすると、デフォルトゲートウェイが表示されます。ルーターという項目がデフォルトゲートウェイです。
ゲートウェイになっているルータのIPアドレスが表記されます。

iPhoneの場合

もし、iPhoneをWi-Fiにつないでいるのでしたら、デフォルトゲートウェイを確認することができます。

設定 > Wi-Fi > Wi-Fiの下にある✔︎(SSID)をタップすると見ることができます。

ルーターという項目がデフォルトゲートウェイです。ゲートウェイになっているルータのIPアドレスが表記されます。

 

なぜデフォルトゲートウェイが必要なのか

デフォルトルートがないと、あなたのパソコンは、全てのルートを知らなければなりません。ルートとは、ネットワークの道筋です。Googleのサイトに行くにはこのルータを通る、Yahooのニュースを見るにはこのルータを通る、というのを全部設定してあげなければなりません。インターネットには膨大な数のサイトがありますから、全部設定するなんて出来ません。

パソコンにデフォルトゲートウェイを設定していないと、例えばYahooと通信したくても、Yahooのルートを設定していないため、データを破棄(捨てる)してしまいます。

 

でも、デフォルトゲートウェイがあれば、「ルートがわからなければ、このルータに投げておけ」をすることが出来ます。先ほども言いましたが、学校生活で考えると、困ったことがあったらまずは担任の先生に相談しておくと同じです。学校でどうすればいいかわからなければ、最初に自分の担任に相談しますよね?それと同じです。Yahooのルートがわからなければ、デフォルトゲートウェイとして設定したルータに投げるのです。

 

下の絵を例にすると、パソコンはデフォルトゲートウェイを192.168.11.1に設定しています。これは隣のルータです。Yahooと通信したい場合、パソコンは、Yahooのルートを知らないのでとりあえずデフォルトルートに設定したルータにデータを投げます。

 

ルーティングテーブルからデフォルトゲートウェイを見てみよう

ルーティングテーブルとは、ルートの一覧を見ることができる表(テーブル)です。例えば、Aというルートは、192.168.11.1のルータに投げる、といったように、どのルートは、どのルータにデータを投げるということが書いてあります。

Windowsの場合

コマンドプロンプトを開いて、「route print」と実行します。

c:¥ > route print

IPv4 ルート テーブルにある 0.0.0.0のところがデフォルトゲートウェイです。デフォルトゲートウェイは、192.168.11.1のルータです。

 

Macの場合

ターミナルを開きます。

 

netstat -rn | more」を実行します。 | moreをつけると表示が一画面ずつになるので便利です。

netstat -rn | more

default のところがデフォルトゲートウェイです。192.168.11.1のIPアドレスを持つルータがデフォルトゲートウェイです。

まとめ

今回は、デフォルトゲートウェイについてお話ししました。

デフォルトゲートウェイは、知らないルートのデータを投げる場合に利用します。知らない場合はとりあえずデフォルトゲートウェイに渡すということです。学校生活で考えると、困ったことがあったらまずは担任の先生に相談するです。

デフォルトゲートウェイが理解できたら、ネットワークの入門としてはだいぶ理解が深まったのではと思います。

次は、IPアドレスの設定項目にあるサブネットマスクをお知らせします。

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