ルーティング-実機を使ってクラスフルルーティングを確認する

今回は、クラスフルルーティングの経路情報を受け取った時のルーティングテーブルを実機で確認していきます。なんだか難しかったのでまとめてみました。

こちらの記事で紹介したクラスフルルーティングとクラスレスルーティング。クラスフルルーティングではアップデートするときにサブネットマスクの情報を入れません。

しかし、ルーティングテーブルに書き込むときは、サブネットの情報を含めてあげる必要があります。どうやってサブネットの情報を含めるかというと、経路情報を受け取ったルータがサブネットマスクを入れるのです。その時の動作が二つあります。

  • ①受信したインタフェースと同じクラスフルアドレスの場合
    • 受信したインタフェースのサブネットマスクにする
  • ②受信したインタフェースと異なるクラスフルアドレスの場合
    • ナチュナルマスクにする。クラスAだったら/8、クラスBだったら/16、クラスCだったら/24

今回の実験方法

箇条書きで実験の要件を書いていきます。

  • 使用するルーティングは、クラスフルルーティングのRIPv1
  • パターン1:受信したインタフェースと同じクラスフルアドレスにする。
    • アップデートする経路を192.168.0.128(/25)。受信インタフェースは、192.168.0.2/25にする
  • パターン2:受信したインタフェースと異なるクラスフルアドレスにする
    • アップデートする経路を192.168.0.128(/25)。受信インタフェースは、10.0.0.2/30にする

では早速見ていきましょう

パターン1:受信したインタフェースと同じクラスフルアドレスにする。

・アップデートする経路を192.168.0.128/25。受信インタフェースは、192.168.0.2/25にする

■構成図

どのように経路を受信したか、ルータ02のルーティングテーブルで確認します。

■ルータ01の設定

ripは、上記の2行だけです。network 192.168.0.0 だけで GigabitEthernet0もVlan1のIPアドレスを含んでいるからです。

■ルータ02の設定

①の結果:ルータ02のルーティングテーブル

ちゃんとルータ02の受信したインタフェースのサブネットマスク(/25)になってました。

Rは、RIPで経路を学習したという意味です。

192.168.0.128の情報をルータ02のGigabitEthernet0で受信。サブネットマスクを/25にしてルーティングテーブルに書き込んだわけです。


パターン2:受信したインタフェースと異なるクラスフルアドレスにする

アップデートする経路を192.168.0.128(/25)。受信インタフェースは、10.0.0.2/30にする

■構成図

どのように経路を受信したか、ルータ02のルーティングテーブルで確認します。

■ルータ01の設定

ripは、上記の2行だけです。network 192.168.0.0 だけで GigabitEthernet0もVlan1のIPアドレスを含んでいるからです。

■ルータ02の設定

②の結果:ルータ02のルーティングテーブル

想定通りでした。

受信した経路、192.168.0.128とルータ02の受信インタフェースのIPアドレスのクラス(10.0.0.2/30)と異なっていたので192.168.0.0/24とナチュラルマスクで学習しました。

まとめ

実機で確認した結果、想定通りになりました。ただ、この動作は普段使っている人ならいいですけど、そうじゃない人には覚えるのが結構大変。CCNAの試験のためだったら暗記するしかないですね。

受信した経路が↓

  • ①受信したインタフェースと同じクラスフルアドレスの場合
    • 受信したインタフェースのサブネットマスクにする
  • ②受信したインタフェースと異なるクラスフルアドレスの場合
    • ナチュナルマスクにする。クラスAだったら/8、クラスBだったら/16、クラスCだったら/24

クラスフルルーティングってよく使われているの?

あくまで個人的感想ですが、、あんまり使ってないんじゃないでしょうか。。IPアドレスを有効活用できないですし、設計も難しい。いろんな現場を見られた方なら経験したことあるかもしれませんが。。

主流は、クラスレスルーティングだと思います。IPアドレスを有効活用できますし。

 

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