②サブネット化を詳しく見る-クラスC編

今回は、サブネット化のクラスCを理解できるようにお話をします。クラスCは、192.0.0.0〜223.255.255.255の範囲のIPアドレスです。

前回は、サブネット化のメリットとネットワークを小さく切るサブネット化についてお話ししました。サブネット化は、ホスト部からビットを借りてネットワークを拡張することを言います。IPアドレスは32ビットと固定長と決まっているので、借りて拡張します。借りて拡張したものは、サブネットワーク部と呼びます。

この拡張を理解していくと、IPv4アドレスの設計の理解がグッと深まってすごく楽しくなってきます。頑張っていきましょう!

サブネット化を詳しくみる

サブネットワーク部の数

ビットを使って詳しく見てみます。クラスCで説明します。

192.168.0.0/24 は、192.168.0までの24ビットがネットワーク部、.0までの8ビットがホスト部です。

では、ホスト部から2ビット借りてみましょう。

ネットワーク部が24ビット、サブネットワーク部が2ビット、ホスト部が6ビットになりました。サブネットワーク部を2ビット借りたことによって、4つのサブネットワークに分割することができます。

なお、プレフィックス長の表記は、2ビット借りたので、192.168.0.0/26(24+2)となります。

4つのサブネットワークは、以下の絵の通りです。

最大ホスト数

次に1つのサブネットあたりの最大ホスト数について見てみます。使用できるホスト数は、6ビットです。
62(26-2)となります。(2x2x2x2x2x2-2)ですね。-2は、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスですね。この2つはホストに設定することができないアドレスです。忘れてしまった人は、下記の記事をご覧ください。

【ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスの関連記事】
(1) IPv4アドレスの構成 – ④予約されているIPアドレス

まとめ

2ビット借りたら4つのサブネット、1つのサブネットあたり最大で割り当てられるホスト数は、62(26-2)となります。

なお、サブネットを分割すると、サブネットを分割できる反面、最大のホスト数の数が減少します。

192.168.0.0/24の場合、サブネットは1つ最大ホスト数は、254(28-2)となります。

今回のように2ビット借りて192.168.0.0/26の場合、サブネットは4つで、1つのサブネットあたりのホスト数は62。サブネットが4つなので合計248(62×4)となります。1つのサブネットでネットワークアドレスとブロードキャストアドレスの-2をしているからですね。

クラスCのサブネット数の早見表を掲載します。サブネットを何ビット借りた時にサブネット数はどれくらいか、ホストアドレスはどれくらいか、計算できるようにしたほうがいいかと思いマッスル。

今回のケースですと、サブネットを2ビット借りたので、

  • サブネット数は、4(22)←2ビット借りたので2の2乗
  • 1サブネットあたりホストアドレス数は、64(26-2)←2ビット借りられて6ビットになったので2の6乗-2

【クラスC サブネット化した時のサブネット数、ホストアドレス早見表】

今日は以上となります。次はサブネット化の詳細、クラスBの説明をします。クラスBは、128.0.0.0〜191.255.255.255の範囲のIPアドレスですね。考え方は今回のクラスCと全く同じです。