1台の小型ルータ Cisco892Jで実機演習 VlanからOSPFまで(1) はじめに
ランスルネットです。久しぶりの投稿です。
今回は小型ルータ Cisco892 1台を使ってVlanからOSPFまでお勉強をしようというお話です。複数回に渡って紹介します。
ネットワークの技術を体に染み込ませるにはやっぱり実機が一番だと思います。私はネットワークの勉強を始めた頃は、実機を触らず、ひたすらテキストで勉強をしました。しかし、なかなかイメージが湧きませんでした。
それから実際に実機を触り始めてから本当に技術が身に付いたと思います。
ただ、機器は購入するのは高いのでは?と思ってしまいますよね。今回ご紹介するCisco892Jは、ヤフオクですと安いと1台3000円未満で購入できたりします。楽天やメルカリでも購入できます。この購入できるサイトは、本文の下の方でまとめます。
また、複数台ルータを購入するのではなく、今回は必要なのはルータ1台だけ。具体的にはCiscoの機能にあるVRF-Liteという仮想的に3台にする方法でVlanやIPアドレスの設定、OSPFの設定もします。
複数台購入すると部屋がかさばるし、壊れるのが嫌だといった場合は、今回の方法は最適です。ルータ1台だけでいいし、実機でコマンドを叩きながらを覚えられますし、仮想的にルータを4台にするのでOSPFなどルーティングも覚えられます。
実機は最初は難しいと感じるかもしれませんが、一つ一つわかりやすく解説していきますので、ご安心ください。
覚えられること
身に付けられるもの一覧です。一通りネットワークの技術を身につけられます。もちろん 実機を使って技術を覚えればCCNAでも相当有利になります。
- Ciscoルータの操作・コマンド
- リモートからのログイン
- SSH/Telnet
- コンフィグの保存と読み込み
- IPアドレスの設定
- ルーテッドポートとスイッチポートの概念
- この理解は本当に重要!これを知っている知っていないでは100倍違う
- ルーティングテーブル読み方
- OSPF
- スタティックルートの理解
- redistributeの意味
- ネットワークエンジニアになりたいのでしたらこの理解をしておくと本当に役に立ちます)
- Vlan
- access vlan と 802.1Q タグVLAN
- Vlan Interface(SVI)
- VRF
どんな構成なの?
論理的な構成
いろんな文字と絵が書いてあってわかりにくいですが、全て1台のCiscoルータだけで実現しています。仮想的にルータを4台にしてVlan、OSPF、スタティックルートも設定しています。詳しい構成の説明は実機の説明の時にしますので、今回はこんなことができるんだ、と覚えていただければと思います。
物理的な構成
物理的にはたったのこれだけです。ルータ1台に5ポート利用、LANケーブルは3本だけ。カラフルな色はVlan、仮想的なルータです。
必要なもの
必要な物品の一覧は、以下の通りです。
- Cisco 小型ルータ
- 今回ご紹介するのはCisco892J
- パソコン
- USBがついているもんでOK。デスクトップでもノートPCでも。
- USBシリアル変換ケーブル と ロールオーバケーブル(コンソール用)
- CiscoルータとPCをつないでCiscoルータに設定を入れるために必要
- ネットワークカード
- USBタイプ。PCとルータをつないでネットワークのテストをするために必要
- LANケーブル x 3本 (Cat5e以上)
- (無くてもOK) USBキーメモリ
- コンフィグコピー用なので小さいサイズのものでOK
ただ実際、自分で購入するとなるとどれを用意すればいいか不安ですよね。ですので次回は必要な物の説明をお伝えします。
“1台の小型ルータ Cisco892Jで実機演習 VlanからOSPFまで(1) はじめに” に対して1件のコメントがあります。