記憶術で覚えるイーサネット③イーサネットの種類

今回はイーサネットの種類をお伝えします。

試験に合格する上でTCP/IPで押さえておくべきキーワードを記憶術を使ったりして覚えやすいようにしていきます。ここでの記憶術と言っているのは、イメージ図や語呂合わせなどを使います。少しでもあなたが記憶に残るように書いていきます。

 

イーサネットの種類・規格

イーサネットには、多くの種類の規格があります。規格によって速度やケーブルの最大の長さが違っていたりします。例えば、1000BaseTという規格だったら、使用できる速度が1Gbpsまで、ケーブルの最大長は100mまでと決められています。

イーサネットの規格には命名規則が決められています。先にあげた1000BaseTというのは、

  • 1000 = 通信する速度
  • Base = ベースバンド。デジタル信号をそのまま送信
  • T = ケーブル種類。Tはツイストペアケーブル。よく市販で売っているLANケーブルがツイストペアケーブル。

また、イーサネットの規格は、IEEE802.3です。なお、こちらの記事インターネットをイーサネットを使ってハマる兄さん(802.3)とお伝えしました。この802.3の数字は覚えましょう。そして、さらに規格ごとによって、IEEE802.3zだったり802.3abだったり細く分かれています。

では、通信速度別に見ていきましょう。

10Base

通信速度が最大で10Mbpsの規格です。

 規格 IEEE ケーブル種類
(ケーブルの最大長)
10BASE5 IEEE802.3  同軸 太い:Thick
(500m)
10BASE2 IEEE802.3a 同軸 細いThin
(185m)
 10BASE-T IEEE802.3j  UTP※カテゴリ3以上
(100m)
10BASE-F 光ファイバ:MMF
(2km)

 記憶するためのメモ

  • 10BASE5
    • 10BASE5なので距離は、500m
    • 規格は、初期のイーサネットなので802.3
  • 10BASE2
    • 10BASE2の距離は、200m..ではなく185m。イヤご飯(185m)
    • 規格の802.3aのaは、2番目だからと覚えましょう。一番目は、802.3。(本当に2番目の規格かは知りません)
  • 10BASE-T
    • 距離は、100m。規格にTが出てきたら、ケーブルはUTPです。LANケーブルでお馴染みですね。配線などの仕様によってカテゴリーは異なります。10BASETTigersは100m越えのホームランなお、他の通信速度でもTが出たら、距離は全て100mです。覚えておきましょう!
  • 10BASEF
    • 10BASE-FのFは、ファイバーのFと覚えましょう。MMF(マルチモードファイバ)は、距離が長くなって2km。マルチモードファイバーという、光ファイバのケーブルです。自宅で使用することはないですが、ネットワークを繋げるときには必ず出てきます。ケーブルのイメージしたい方は、こちらで見てみてくださいね。オレンジ色のケーブルがそうです。

100Base(ファーストイーサネット)

次に通信速度が最大で100Mbpsの規格です。

 規格 IEEE ケーブル種類
(ケーブルの最大長)
100BASE-TX IEEE802.3u UTP※カテゴリ5以上
(100m)
100BASE-FX 光ファイバ:
MMF(2km)
SMF(20km)

 

記憶するためのメモ

  • 100BASE-TX
    • 10BASE-Tの時と同じく、Tがあるので距離は100m。ケーブルはUTPです。
    • 規格は、802.3uで、私個人的にはお勧めしませんが、「ヒャックu」で覚えました。下の100BASE-FXも同じです。
  • 100BASE-FX
    • Fなのでファイバです。 MMFは、マルチモードファイバで10BASE-Fと同じ2km。SMFは、シングルモードファイバで、距離をもっと飛ばすために利用します。距離は、20km。ケーブルは、こちらで見てみてくださいね。黄色のケーブルがSMFです。

1000Base(ギガビットイーサネット)

通信速度が最大で1,000Mbpsの規格です。1,000Mbps=1Gbpsなので、ギガビットイーサネットです。

 規格 IEEE ケーブル種類
(ケーブルの最大長)
1000BASE-SX IEEE802.3z 光ファイバ:MMF
(550m)
1000BASE-LX 光ファイバ:SMF
(5km)
 1000BASE-T IEEE802.3ab  UTP※カテゴリ5e以上
(100m)
1000BASE-BX IEEE802.3ah 光ファイバ:SMF
(10km)

記憶のためのメモ

  • 1000BASE-SX
    • 今度はFじゃなくてSXでファイバです。 距離も変わります。550mです。これも個人的な覚え方でみなさんにはあまりお勧めしませんが、「1000BASE-SXはクレゴーゴー(550m)」で覚えました。SXのSは、Shortの意味です。
  • 1000BASE-LX
    • こちらもFじゃなくてLXでファイバです。 SMFを使用するので距離が長いです。5kmです。LXのLは、LongのLです。なので、SXよりも長いです。5kmの覚え方としては、SXがクレゴーゴーですが、LXはそれより長い、同じ5で5kmと覚えました。
    • 規格は、IEEE802.3zのzですが、SXとLXのXをとってXyZで覚えました。yは全く関係ないんですけどね。
  • 1000BASE-T
    • 10BASE-Tの時と同じく、Tがあるので距離は100m。ケーブルはUTPです。
    • 規格は、802.3abです。覚え方は、後述する10GBASE-Tと合わせて覚えます。10GBASE-Tは、IEEE802.3anです。abanでエビアンで覚えました。最初のabが1000Base-Tです。
  • 1000BASE-BX
    • LXよりももっともっと距離を飛ばすために利用します。LXの倍の10km!!ちなみにBは、Bi-directionという意味です。
    • 規格は、802.3ahです。距離が飛ぶからアハ〜(ah)で覚えましょう!

10GBase(10ギガビットイーサネット)

通信速度が最大で10Gbpsの規格です。

 規格 IEEE ケーブル種類
(ケーブルの最大長)
10GBASE-SR IEEE802.3ae 光ファイバ:MMF
(300m)
10GBASE-LR 光ファイバ:SMF
(10km)
10GBASE-ER 光ファイバ:SMF
(40km)
 10GBASE-T IEEE802.3an  UTP/STP
※カテゴリ6以上
(100m)

記憶方法のメモ

  • 10GBASE-SR
    • 微妙に名前が変わってSRでファイバです。SRのSは、同じくShortの意味です。距離も変わります。300mです。私は、Sという文字が3に似ているから300mで覚えました。ファイバ使って3mや30mしか使えないことはないですからね。やや強引ですが。
  • 10GBASE-LR
    • こちらも微妙に名前が変わってLRです。 LRのLは、LongのLです。距離は、ちょうど10kmです。SRよりも長いですね。
  • 10GBASE-ER
    • これは、遠い拠点のルータ同士を接続するために使用したりしますね。距離は、なんと40km。ほぼマラソンと同じくらいの距離ですね!ERのEは、Extendedです。longよりも遠くで使える感じですよね。
  • 10GBASE-T
    • 10BASE-Tの時と同じく、Tがあるので距離は100m。ケーブルはUTPです。
    • 規格は、802.3anです。1000BASE-Tのところで述べましたが、1000BASE-Tと一緒に覚えて、ギガクラスのTは、abanでエビアンで覚えました。anが10Gbase-Tです。